純一「本当の警察と泥棒になろうと思ってさ。」         健「まさかと思うけどお前」         純一「察しがいいな。 2 つ目はこのロープを使う。通常なら警察がタッチした時点で泥棒は捕まるが、今回はこのロープで拘束された時点で捕まえたことにする。 」         舞「ちょっと待って、やらないわよそんなの。」         純一「え、なんで。」         舞「だってそれって縛られるってことでしょ。痛いしなんでそんな事されないといけないの。」         純一「いや、ただの遊びだから…。」         舞の言うことは最もだった。少し険悪な雰囲気が広がり始める。         それを察した健が間に入る。         健「まぁ落ち着けよ舞。純一、舞の言う通りそれは女子の意思を無視してるよ。その案には反対だな。」         誰もが廃案と思った時に。         香織「  -- いいよ、やっても。」         舞「香織?何言ってるの?」         香織「だって、そのロープわざわざ持ってきてくれたんでしょ?せっかく準備してくれたのに蔑ろにするのはかわいそうだよ。」         こう言われると舞も言い返せない。         舞「 -- わかったよ。ちょっとだけだからね。」         周りの皆も驚いていたが、こうなると誰も反対意見は述べられなかった。         舞「で、ルールにはまだ続きがあるんでしょ?」         純一「あ、ああ。登り棒があるだろ? 拘束したら捕まえた奴がそこまで連れて行って、登り棒にくくりつける。そこが牢屋みたいなもんだな。救出方法は、ロープが解けたら逃げていい。誰かに解いてもらうもよし、自力で解いてもいい。 」         香織「え、でもそれだと私たちに有利じゃ…」         健「いいよ、とりあえずやってみようぜ。とりあえず 30 分くらいでいいか。」         純一「昔の昼休みと同じ時間だな。賛成!それじゃ 60 数えるからみんな逃げてー」         流れのまま、みんなが一斉に逃げ始める。         -- カウントダウンが始まる。