ケイドロ(4)

――カウントダウンが終わり適当に散らばった後。


「で、どっから始めるんだ」

純一「とりあえずまずは3人で一人捕まえよう。で、昭が見張りで俺らが他を捕まえていく
   っていうのでどうだ。」

昭「構わない。俺はそんなに足が速くないからな。その方が効率的だ。」

純一「じゃあ、さっそく捕まえに行くか――」

言い終わらないうちに、健が一人の女子を連れて立っていた。

モブ子「あの、捕まっちゃったんだけどどうすれば・・・。」

純一「早!早すぎだろ健。っていうか捕まえたってどんな感じで?」

健「どんな感じでって、普通にタッチして…。」

純一「あー、違う違う。その場で縛り上げたら捕まえたってことだから、タッチだけでは捕まえたことにならないんだけど。まぁいいか・・・。」

健「それはすまなかった。モブ子、どうする」

モブ子「どうせ今から逃げられないし、もういいよ。で、縛られるんだっけ…。」

純一「じゃあ悪いけどこれで確保な。とりあえず縛り方を手本は見せるから、二人は見といてくれ。次からは自分でやってもらうから。」

そういうと、純一はモブ子に上り棒を背にして立ってもらうように指示して、モブ子を縛り上げた。上り棒に括り付けられたモブ子は歩く事すらできない。

モブ子「結構きついね・・・」

純一「そうじゃないと逃げられるからな。モブ子、ハンカチ持ってるか。」

モブ子「持ってるけど、どうするの」

純一「声を出されたら俺らに勝ち目がなくなっちまうからな、猿轡に使わせてもらうよ」

モブ子「え、ちょっと・・・! んーっ! んーーーっ!」

しばらくモブ子はもがいていたが、やがて諦めてうつむいた・・・。

確保者  1人







--次回へ続く…。

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